楽器解説、吹奏楽の木管楽器編です
前回は大きな分類について解説しましたが、今回は具体的な楽器名も含めて、吹奏楽での役割と特徴について解説していきます。
木管楽器はリードを使って音を出す楽器
金管楽器に比べての大きな違いは、音を変えるためのキーが多いことです。
木管楽器は両手の指全てを使い演奏をします。
そのため覚える指使い(運指)が多くなります。
曲を演奏する際は、金管楽器より連符が多い傾向があります。
フルート - flute –
銀色の横笛で有名なフルート。(金色の楽器もあります)
フルートはエアリードという、空気の振動を利用したリードで音を出します。
吹奏楽部ではクラリネットよりも人数が少ないことが多いフルートパートですが、吹奏楽だけでなくフルートを演奏している人口はとても多いそうです。
口を直接楽器を当てずに演奏するので、音を出すコツが必要です。
(私は演奏したかったのですが、うまく演奏できませんでした。難しい…)
吹奏楽部では、高音のメロディーを担当し、より高い音がでるピッコロも演奏します。
音があまり大きくないですが、音が高いので、少人数でも聞こえてきます。
オーボエ – oboe –
中学校の吹奏楽部には楽器が無い学校もありますが、タブルリードというリードを使って演奏をします。
演奏のイメージは草笛やストロー笛です。
フルートと同じ高音のメロディーを担当することが多いですが、独特の音色をしているので、ソロのメロディーを割り当てられることも多いです。
オーボエがない学校は、オーボエのソロをクラリネットやソプラノサックスが演奏することが多いです。
また、オーボエよりも大きいイングリッシュホルンという楽器もあります
ファゴット - fagot –
バスーン(bassoon)と呼ぶこともあります。
ファゴットもオーボエと同じく、中学校では楽器がない学校もありますが、オーボエと同じダブルリードを使って演奏します。
低い音が出るので、合奏では低音(ベースライン)を担当することが多いです。
低音がかっこいいメロディーを演奏することもあります。
クラリネット - clarinet –
「クラリネットこわしちゃった」で有名なクラリネット。
オーボエと見た目が似ていますが、こちらは、シングルリードというリードを使って演奏します。
吹奏楽の木管楽器中では担当する人数が多く、個人的に…主役級の楽器だと思っています。
音が出るまでにコツが必要で、最初は少し難しいと思いますが…
木の温もりが伝わる温かい音色を出せるようになると、クラリネットの虜になってしまう人が多い印象です。
出せる音の範囲が広いので、吹奏楽部では、メロディー、ハーモニーと幅広い部分を担当します。
また、低音を担当するバスクラリネット、高音を担当するエスクラリネットなどクラリネットの中にも音の高さによって様々な種類があります。
サクソフォン – saxophone –
吹奏楽よりもジャズやポップスで有名な楽器。サックス。
楽器の歴史としては新しい方なので、吹奏楽では使われますが、オーケストラでは基本的に使われません…
吹奏楽部では主に、
・中低音のハーモニーやメロディーを担当するテナーサクソフォン
・バスクラリネットと同じ低音を担当するバリトンサクソフォン
この3種類がよく使われます。
見た目が金色で(銀色の楽器もあります)華やか、ポップスの曲では花形のメロディーやソロを担当することが多く、楽器選びの際に人気の高いパートだと思います。
学校によっては、
高音を担当するソプラノサクソフォン
バリトンよりも低い低音を担当するバスサクソフォンなども使われます
※さかなクンがCMで演奏していました
まとめ
今回は、木管楽器について解説していきました。
金管楽器に比べると、つくりも複雑で、指使いを覚えるのが難しい楽器が多いですが、どの楽器もそれぞれに魅力があります。できることなら1つに絞らず、複数の楽器を担当して部活をすごしてみたかったな、と思います。
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