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吹奏楽における打楽器の種類と役割【初心者にもわかりやすく解説】

吹奏楽

学校で音楽の先生を8年間していたみさまちです

吹奏楽経験は20年以上、そのうち3年は顧問として指揮者をしていました

現在はサックスのレッスンを中心にバンド全体の指導などをしています

吹奏楽部員にとって楽器の知識はないよりも、あった方がいいと思っています

入部したての新入生も、先輩になりたての君も、今回は打楽器について勉強していきましょう!

打楽器とは

打楽器(Percussion)

叩くことによって演奏する楽器のことを言います

小学校では、小太鼓・大太鼓・シンバル・カスタネット・マラカス

こういった楽器が使われていたと思います

ドラムだけが打楽器ではない

吹奏楽に入部した新入生を見ていると

「ドラム叩きたくて入部しました!」

という人をよく見ます

ドラムかっこいいですよね!

吹奏楽部ではドラムを担当するのは打楽器パートになります

しかし、吹奏楽曲と呼ばれる曲にはドラムセットが毎回使われるわけではないんです

また、ポップスの曲でもやりたい人がたくさんいる場合は担当する曲を分けたり、状況によっては演奏する機会がなかったりと、「ドラムやりたい」と思って入部してくる新入生には意外と過酷な環境です

顧問をしていると、これを知った時の新入生の残念な様子に毎回「ごめんね」となります

でも、ちょっと待ってください!

吹奏楽の打楽器には、ドラム以外にも魅力的な楽器がたくさんあります

今回はその中でもよく使われる楽器を中心に紹介します

 

吹奏楽で使われる打楽器

小太鼓

吹奏楽ではスネアドラム(snare drum)と呼ばれます

スネアsnareとは、スネアドラムの底に取り付けられた「響線(ひびきせん)」「スナッピー」と呼ばれる、金属のコイル状になったパーツのことを指します

吹奏楽曲のほとんどに使われており、なくてはならない楽器です

大太鼓

吹奏楽ではバスドラム(bass drum)と呼ばれます

ドン!という低い音が出る太鼓で、吹奏楽楽曲のほどんどに組み込まれています

スネア同様になくてはならない存在です

シンバル

小さなものから大きなものまで様々な種類があります。

吹奏楽では、普通の2枚を合わせて演奏するシンバルのほかに、サスペドシンバルという1枚をつり下げて演奏するシンバルがよく使われます

スネア・バスドラム・シンバルはドラムセットにも入っています
吹奏楽では、ドラムセットとは別にそれぞれの楽器が配置されていることが多いです

グロッケン

正式にはドイツ語のグロッケンシュピールといい、英語ではオーケストラベルとも呼ばれることがあります。

鉄でできた鍵盤(けんばん)を叩くので、小学校では鉄琴(てっきん)と呼ばれることもあります

鉄琴にも種類があり、グロッケンは一番高い音域が担当

オルゴールのような可愛らしい音がします

ビブラフォン

グロッケンと同じで鉄の鍵盤でできています

グロッケンと違うところは、グロッケンよりも楽器が大きく、共鳴管(共鳴パイプ)が鍵盤の下に取り付けてあることです

共鳴パイプ内にはファンが入っていて、ファンが回転しビブラートをつけることができます

また、音の長さを調節するためのペダルがついていることも違いです

シロフォン

木でできた鍵盤を叩いて演奏するので、小学校では木琴とも呼ばれています。鉄琴同様に種類があります。シロフォンはビブラフォン同様に共鳴管(共鳴パイプ)が鍵盤の下についており、主にゴムやプラスチック性のバチ(マレット)で演奏します。明るく、硬い音が特徴です。

マリンバ

シロフォン同様に木でできた鍵盤を叩いて演奏します。シロフォンと同様に鍵盤の下に共鳴管(共鳴パイプ)がついていますが、4〜5オクターブと幅広い音域を持ち、楽器も大型です。シロフォンと違い、柔らかい素材のバチ(マレット)を使って演奏するため、響きの豊かな優しい音が特徴です。

マリンバとシロフォンは厳密にいうと調律による倍音構造が違うため、同じ木でできた鍵盤を叩く楽器でも全く違う音色を持ち、別々の楽器として扱われます。

詳しく知りたい方はこちら↓

ティンパニ

半球状の胴体に足がついた大きさの違う4〜5台の太鼓を叩いて演奏します。吹奏楽部の中で運搬することが大変な楽器の一種でもあります。ティンパニの最大の特徴は、演奏時に音程の指定があることで、管楽器同様に演奏会前やコンクール前にはチューニングをする必要があります。

また、演奏中に音程を変える場合があり、足元についているペダルで音を変えて演奏をします。

吹奏楽における打楽器の役割

吹奏楽における打楽器は

一定のリズムで演奏のサポートをしたり、

演奏の決めどころをしっかり決めてくれたり、

演奏の大事な盛り上げる部分で一気にクレッシェンドしてくれたり、

ポップスで聴いている人を盛り上げる役をしたり、

主役としてソロを担当したり、

など、様々な役割を担当します。

ある時は先生、またある時はお医者さん、またある時は役者
と状況に応じて変化する忍者のようでとてもかっこいいです。

これこそが管楽器や弦楽器にはない魅力だと思います。

打楽器がかっこいい吹奏楽曲

個人的に打楽器がかっこいいなと思うかつ、よく演奏される有名な曲を紹介します。

1、マードックからの最後の手紙/樽屋雅徳


演奏:玉名女子高等学校吹奏楽部

最初に紹介する曲は、樽屋雅徳さん作曲のマードックからの最後の手紙です

この曲は吹奏楽をしている人は知らない人はいない有名な曲で、タイタニック号の沈没事故をモチーフとして作曲されています

そのストーリー性の高さやスケールの大きさから吹奏楽コンクールの自由曲としてもよく演奏されています。

2、打楽器と吹奏楽のための神話〜鳥之石楠船神〜/片岡寛晶


演奏:海上自衛隊大湊音楽隊

2曲目に紹介する曲は片岡寛晶さん作曲の打楽器と吹奏楽のための神話〜鳥之石楠船神〜タイトルは(とりのいわくすねふねのかみ)と読みます

片岡さんが打楽器奏者ということもあり、打楽器活躍する曲を数多く作曲されています

この曲は、2006年に(小太鼓・ピアノ・マリンバ・打楽器)の4重奏として作曲され、2011年に吹奏楽バーションとして出版されました

まとめ

吹奏楽部の打楽器は変幻自在なパートだと私は思っています。自分自身は管楽器奏者ですが、合奏の時にカッコよく演奏する打楽器パートをみて「いいなぁ」と思うことがたくさんありました。

また、マーチングではそのカッコよさにさらに磨きがかかり、素晴らしすぎて感動してしまいます

 

私の個人的な印象ですが、入部したての新入生にはどうしても金ピカの管楽器が魅力的に見えてしまい、打楽器の魅力が伝わらず、人気ないパート的な立ち位置になることが多いようです。
実際、私が顧問を持っていた時も、管楽器に希望が集中してしまい、打楽器を希望する新入生は少なかったです。
どうしても小学校で打楽器を触っていると、新しいものに目がいってしまいがちなのではないかなと思います。
打楽器は吹奏楽にはなくてはならない存在ですし、かっこいいんです
この魅力が少しでも伝われば幸いです
でもやっぱり、ドラムやりたい・・・
そんな方は、音楽教室の無料体験レッスンで少しさわってみるものいいかもしれませんね
ドラムを体験できる音楽教室は椿音楽教室などがあります

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