「音符が読めない。」
「おたまじゃくしにしか見えない。」
そんな人のために、音楽の先生をしていた自分が音符の読み方について0からとても丁寧に解説しました。
この記事を書いている私「みさまち」は、音楽の先生として学校で働いていました。小学校、中学校で音楽を教えていましたが、
教科書通りに授業をすることがとても苦手でした。
なぜかというと、
という子どもたちが多かったからです。
音楽の授業なのでもちろん、教科書には楽譜がたくさん書いてあります。
それを見るだけでもう「いやだなぁ」と思ってしまう。
そんな経験ありませんか?
わたしも歌って演奏して、楽しい音楽の授業だけやりたかったのですが、うまくいかないものですね。
これからの音楽教育でも楽譜を読むことはなくならないと思います。
だからこそ、音符が読めて楽しいと思ってもらえるようにこの記事を書きました。
という方は読まなくても問題ない内容になっていますので、読み飛ばしてもらって構いません。
音の読み方編と、リズム編に分けて解説しています。
今回は音の読み方、「ドレミ」の読み方です。
それでは
みさまち先生の音楽講座スタートです。
「おんぷ」は階段で考えるとわかりやすい
楽譜上に書いてある、
「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」のことを
これは、音の高さを視覚的に(わかりやすい言葉に変換)表したものです。
実は、とてもわかりやすく書いてあります
階段として考えるとわかりやすいです。
こんな感じです
楽譜だとこんな感じです
楽譜の記号に関しては後ほど説明します。
この楽譜の場合は下にある「ド」の音よりも上にある「ソ」の音の方が高くなります。
まずは、
ということを覚えておきましょう。
音符を読むために必要な2つのこと
1、音部記号(おんぶきごう)
音符記号(おんぷきごう)ではなく音部記号(おんぶきごう)
楽譜上に書いてある音符を読むためには絶対必要な記号になります。
むずかしい言葉に聞こえますが…
これを見てください
この記号、みたことありませんか?
そう!
「ト音記号」さんと、「へ音記号」さんです。
名前は知らなくても、記号として見たことはないでしょうか?
実は、もう一つ「ハ音記号」というものが存在します。
吹奏楽ではたまにしか出てこない音部記号です。
声楽や合唱などではよく使われます。
どんな楽譜でも絶対左はしに、音部記号が書いてあります!
音部記号が書いてなかったら楽譜を読むことができません。
この記号たちの役割を簡単に説明すると
それぞれに対応した音の位置を「ここだよー」と示す役割があります。
ヘ音記号・・・へ音(ファ)の位置
ハ音記号・・・ハ音(ド)の位置
「ト音ってなに?」
と思われる方もいるかもしれませんが、今回その説明については省略します。
だから、音符を読むために必要な記号。
と言うことだけ覚えておけば大丈夫です!
2、五線(ごせん)
音部記号がわかれば次は五線です。
音楽といえば、5本の線に音符が書いてあるイメージですよね。
リズムだけ読むなら五線はなくてもなんとかなります。
しかし、
五線の中に丸を書いて音の高さを表します。
丸についている棒や旗は、音の長さ(リズム)を表しています。
音の高さを読むときは、「音符の丸」がどこに書いてあるのか場所を確認しましょう。
「音符を書いて練習したいけど、近くに楽器店がない。五線はどこで買えるの?」
と思っている方もいますよね。
五線紙は100円均一や文具店にノート・ルーズリーフ形式で販売されています。
※英語の4線ノートと間違えないように気をつけてください。
また、五線譜を買わなくても
サッとかけるペンや五線のマスキングテープが販売されています。
※楽譜を書いて貼れるマスキングテープは個人的におすすめです。
(五線が書けるペン) (五線のマスキングテープ)
また、フリーでダウンロードして使える五線譜を配布しているサイトもあります。
実際に読んでみよう
それでは実際に楽譜のドレミを読んでみましょう。
ト音記号の楽譜
音楽の授業で1番見る機会の多い楽譜。
また、吹奏楽の楽器はほとんどがト音記記号の楽譜を使っています。
ト音記号は
ということを表している記号です。
楽譜だとこうなります。
ヘ音記号の楽譜
ト音記号の次に見る機会が多い記号です。
ト音記号で表すことがむずかしい低い音を表しています。
ピアノの楽譜では左手、吹奏楽ではユーフォニアムやトロンボーン、チューバなどがこの記号です。
ヘ音記号は、
ということを表している記号です。
楽譜だとこうなります。
ハ音記号の楽譜
(※ハ音記号に関しては飛ばしても大丈夫です)
練習問題
簡単な練習問題の楽譜を作りました。
実際に読んで確認してみましょう。
<ト音記号>
<ヘ音記号>
<ハ音記号>
※答えはまとめの後に貼っています。
まとめ
最初は書き込みながら
先生によっては、
「音名を書き込まずに読みましょう。」
と教える方もいますが、
わたしの意見としては、最終的に書き込まずに読めることを目指して、最初は書き込みながら読んでいいと思います。
音が全く読めない状態で、書き込まずに読もうと頑張っても楽しくない気がします。
だからこそ、
「読めた!」
と思えたタイミングで少しずつ書き込む音を減らしていきましょう。
練習問題の答え
ド ラ ファ レ ソ ラ ファ ミ ド シ ド ソ
<ヘ音記号>
ソ ド ラ ド ド レ ファ ド レ ラ シ ミ
<ハ音記号>
ミ ラ ファ レ ド レ ミ ド ファ ミ ド ミ
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