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【初心者向け】管楽器向けロングトーンを図と楽譜で解説

吹奏楽

管楽器の演奏の基礎としてロングトーンは大事な練習です。

少し音が出せるようになった初心者さんが正しい方法で取り組むことで、上達への近道になります。

本記事では、初心者さんが確実に上達するロングトーンのポイントと練習方法をわかりやすく解説します。

 

♪本記事の内容

・ロングトーンとは
・ロングトーンをすることによって得られる効果
・ロングトーンのポイント
・ロングトーンの練習方法〈譜例付き〉
♪本記事の信憑性
✔︎ 中学生、高校生ともに吹奏楽部、音楽大学で4年間サクソフォンを勉強
✔︎ 吹奏楽コンクール全国大会への出場経験あり
✔︎教員として吹奏楽部の顧問経験あり
本記事を書いている私は、中学・高校生と吹奏楽部に所属。大学は4年間音楽大学でサクソフォンを専攻していました。
また、教員になって吹奏楽部の顧問を担当していました。

ロングトーンとは

この部分は簡単に書いておきます。

ロングトーンとは、1つの音をまっすぐ伸ばす練習のことです。

管楽器の基本的な練習メニューの1つで、管楽器に限らず歌の基礎練習としても使われています。

ロングトーンをすることで上達するポイント3つ

ロングトーンをすることで、大きく3つの上達効果があります。

1、音色が良くなる

まず、ロングトーンをすることで良くなることは音色です。

私も高校・大学と勉強の中で、先生から

「いい音を出すためにはロングトーンをしなさい」

と言われ続けていました。

そのため、いい音色を研究するために基礎練習にロングトーンを取りいれていました。

当たり前ですが、最初は納得できる音が出ません…。

毎日練習を重ねていくうちに、理想の音色に近づいている実感がありました。

 

2、安定した音が出せるようになる

音をまっすぐ伸ばす練習なので、続けていくと安定した音が出せるようになってきます。

みんな最初は、音が震えてしまったり、音が続かなかったりするものです。

これをロングトーンをすることによって解決することができます。

 

3、音程が良くなる

安定した音が出せるようになると、音程のブレもなくなるため、チューナーで合わせた音程を保つことができるようになります。

初心者さんの音程の悩みは、だいたいロングトーンで解決できます。

ただのばすだけじゃないロングトーンのポイント

何より、理想の音色をイメージして!

いい音を出すためには、いい音を聴いてイメージすることが何よりの近道です。最初は先輩の音を参考にしながら音をイメージして吹いてみましょう。

 

音の立ち上がり・芯・処理を意識しよう

管楽器は息を入れて音を作る楽器です。ロングトーンはシンプルながら、管楽器演奏の大部分を占める「息」の使い方をきたえる練習です。

管楽器の演奏で使用する「息」は普段の生活で使わない筋肉を使います。
ロングトーンは普段使わない筋肉のトレーニング効果もあります。

管楽器が出す音には3つの要素があります。

この図は音を表したイメージ図です。

 

立ち上がり(アタック)

音の立ち上がりのことをアタックと言います。

管楽器は息を入れて音を出すため、息の入れかたでアタックの形かわります。

大きすぎず・小さすぎず、はっきり音の立ち上がりがわかることが理想です。

音は目に見えませんが、形をイメージして練習をしてみましょう。

・下のイメージ図①のように音の立ち上がりがキレイに聞こえる。
・立ち上がるまで時間がかかってしまう。
・立ち上がりだけが大きすぎる。

芯(コア)

音の芯をコアと呼びます。

このコアがブレないように練習することが一番難しいところです。

ロングトーンの一番大切な部分です。

出した音を最後までキープする意識で練習しましょう。

・音を安定してまっすぐ伸ばして演奏できる。
・音が途中でゆれてしまう。
・音量が変化したり、音程が変化したりしてしまう。

処理(リリース)

最後は音の処理です。音の処理をリリースと言います。

ロングトーンの練習をする時は次の拍の最初で切る意識をもちましょう。

・4拍の場合は5拍めの最初
・8拍の場合は9拍めの最初

 

音の切り方について特に指示がない場合があります。

その場合は、スッと消えるようにソフトクリームの先をイメージして切ってみましょう。
(イメージ図①)

ポップスの曲や、スタッカートの場合は、止めるように切ることもあります。
(イメージ図②)

実際にロングトーンをやってみよう

必要なものはメトロノームと楽器

ロングトーンは楽器とメトロノームがあれば始められます

※チューナーは音程を気にするようになってからで十分です。

自分の音が聞こえる場所でやろう

自分の音を聴くことが一番大切になります。

自分の音が確実に聞こえる場所で練習しましょう。

学校など、数人で1つの教室を使っている場合も多いですよね。

その場合、教室の角や壁側に向かって音を出すと、音がはね返って聞こえやすいです。

まずは♩=60で 4拍伸ばすことから

最初から♩=60で8拍伸ばすことが難しい人もいると思うので、無理せず4拍から取り組んでみましょう。

4拍吹いたら4拍休み、これを繰り返します。

〈譜例1〉吹きやすい音から始めてください。

なれてきたら、4拍を8拍にしましょう。

 

〈譜例2〉♩=60がむずしい場合は♩=72でやってみましょう。

 

ポイント
音を出す前に意識するポイントを考えて練習すると効果的です。1度にすべて意識しながら練習することはむずかしいです。1つ意識するものを決めて練習をしましょう。

まとめ

あせらず確実に

ロングトーは1つの音を伸ばすだけでは正直つまらないと思う練習です。

つまらない練習でも、毎日5分でも練習することで確実に効果が期待できます。

あせらずに毎日の練習を確実につみ重ねていく方が上達への近道です。

ロングトーンは野球で言う素振りみたいなものだとです。

プロでも1時間以上ロングトーンの練習をする人もいますよ。

内容を簡単にまとめると

○ ロングトーンをすることによって得られる効果
<音色が良くなる、音が安定する、音程がよくなる>
○ 練習をする時は、音の立ち上がり、芯、処理を意識するとよい。
○ 練習は自分の音が聞こえる場所で。
○ 最初は、音を4拍のばすことから。

初心者のうちにロングトーンをすることは大切です。曲が演奏できるようになったころ、音色やアタックに悩むことが少なくなります。そのぶんの時間を別の練習に使えます。

イチロー先週は1日たったの10分毎日素振りをしていたそうです。ロングトーンも1日たったの5分・10分でいいのでやってみてください。

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